ドイツ・環境・自然

環境の国って言われるドイツだけど、色々とジレンマがあるみたい。環境・自然を中心に日常の事書いています。

2017-01-01から1年間の記事一覧

グリホサートの使用再更新

昨日の夜のニュース。 欧州委員会がグリホサートの今後5年間の使用の再更新を認めてという。農林大臣のクリスチャン・シュミット氏もグリホサートの使用に賛成したという。多くの農家にとっては大変助かる結果になった。 発がん性の問題に関しては、後は消…

ノヴァ石器時代

「再生エネルギー」と「new石器時代」という見出しをみた。なんの事か興味があり検索をしてみた。ちなみに見出しを直約すると「新石器時代」となるが歴史の教科書にでてくる時代と混乱無くため、ノヴァ石器時代と勝手に意訳した。 まずは進化の話から。 人類…

ドイツ・昆虫減少に政府機関動きだす!?

5日ほど前のニュース番組に元環境大臣クラウス・トッパー氏が出演していた。 彼のインタビューのなかで久々に「Silent Spring」という言葉を聞いた。 「Silent Spring」と言うのは1962年に出版されたレイチェル・カーソンの著書である。日本語では 『沈黙の…

ドイツ・緑の党にがんばってもらいたい

国連気候変動会議の開催中なので、何かと政治と環境とが一緒になり報道されてる。 今年のドイツの総選挙が行なわれたのは9月末である。メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU)が33%の投票率で第一党を維持。二大政党の一つドイツ社会民主党(S…

カーボンナノチューブの毒性において

国連気候変動枠組条約第23回締約国会議での日本パビリオンや他国の講演内容が各関連団体のHPで発表されたのが10月。大変興味深い講演がある為聴講に行こう思い開催地のボン市に問い合わせたところ、一般市民の聴講申し込みは9月中に締め切れてたとの事…

第23回気候会議と市民デモ

明日11月7日より第23回気候変動枠組条約締約国会議(COP23)が開幕するドイツの旧首都ボン。参加国約200、世界中から2万5千人の参加者が見込まれている。 それに合わせ、ボン市内で昨日大きなデモが平和的な雰囲気の中で行われた。主催はBUND、NAB…

ドイツ:昆虫の減少について思う事

ここ40年の間に昆虫を含む無脊椎動物の数が45%削減したいう論文を何処かで読んだ。 普段は車を運転しないので気には止めなかったが、指摘されればまったくその通りで、以前の様にフロントガラスが虫でいっぱいになる事がない。 3年前の夏、2度も蜂に…

エコと自転車・ドイツ 2017

シティーサイクル ドイツの発明家カール・ドライスが発明した「ドライジーネ」(下写真)という自転車の元祖が誕生してから今年で200年。Climate Alliance(気候同盟)がシティーサイクル活動をスタートしてから今年で10年。何かと今年は自転車が注目さ…

肺癌予防に希望

肺癌予防に希望! 肺癌は癌の中でも死亡率が一番高いと聞く。肺癌の一種に中皮腫(正しくは肺ではなく、肺を覆う胸膜にできる癌)という病気がある。悪性の癌で、ステージIの場合での5年生存率が21%だと言われている。多くの癌でのステージIでの5年生存…

第二回ディーゼル対談・ベルリン・9月5日

第二回ディーゼル対談。 ドイツの中・大都市で継続的に窒素化合物がEUの基準値を上回っている事でディーゼル車の禁止の危機にあるドイツの中・大都市。ディーゼル車の禁止を回避すべく、昨日9月4日に第二回ディーゼル対談がベルリンにて行なわた。今回はメ…

第23回気候会議に開催地「ボン」と市民の環境活動について

何かと環境問題がメディアで取り上げられるドイツ。 今年11月に第23回気候変動枠組条約締約国会議(COP23)が開幕するドイツの旧首都ボンにてその決起集会の一つ、気候キャンプが行なわれた(8月18日より24日まで)。若者達が1週間テントをはり、…

バイエルのモンサント買収のその後とグリホサート

アスピリンで有名なドイツの大手医薬品メーカー・バイエルと色々と言われている除草剤グリホサートの製造元・アメリカの大手農薬メーカー・モンサントの買収が決まってから来月9月中旬で約1年。買収金額は660億ドル(約7兆2000億円)だと言われてい…

あぁ、やっぱり。一度刺さると刺さり続けれアスベストの話。

もう一つまとめてアスベストの話 ドイツ・ボッホム大学の中皮腫臨床医学研究所がEuropean Respiratory Journalに今年始めに論本を発表している。 高い発ガン性で知られているアスベスト(石綿)。 石綿は通常2つのグループに分けられる。1つ目は角閃石系の…

アスベスト由来の労災認定について

たまには現在、専門としているアスベスト(石綿)について。 今月1日よりドイツでは労災認定疾病が5つ増えた。その一つがアスベスト(石綿)由来の卵巣癌である。 今、ドイツで騒がれているディーゼル車からの大きな問題の一つは窒素化合物の持つ高い発が…

ディーゼル車問題のその後とドイツ環境援助機構について

卵の農薬問題からすでに2週間。当初は卵検査が拡大されたが、現在、スーパーに卵が復活。卵の殻一つ一つには通常出荷確認コードが印刷されており、またそのコードの見方が卵のパーケージにプリントされているのだが、今回の卵スキャンダルの影響で卵売り場…

ディーゼル車会合に思う事。8月3日

ドイツをはじめ欧州ではディーゼル車、ガソリン車の生産・販売、また都市への乗り入れ規制の議論が活発である。先月30日にはシュトゥットガルトの裁判所にてディーゼル車禁止の判決が下った。これを受け、昨日8月2日、ベルリンにて自動車産業界の代表と…

卵の中から農薬が・・・。

卵の中から農薬が。 朝食に半熟ゆで卵が好きなドイツ人。その卵の中から農薬が検出された。 農薬が検出されたのはオランダ産の卵で、ドイツの多くの店舗に卸されている。現在オランダおよびドイツで農薬が混入している可能性のある卵の回収が行なわれるとと…

ディーゼル車禁止の判決下る。シュトゥットガルト7月28日

フランス政府が、2040年までに国内におけるガソリン車およびディーゼル車の販売を禁止すると発表したのは記憶に新しい。続いてイギリスでも同じように禁止になる見通しだと聞く。 ここドイツではまだ政府としてはガソリン車およびディーゼル車の販売禁止につ…

二酸化炭素の排気2016年

先ほどドイツのニュースで放送されたのだが、昨年度のCO2の排気量は前年度の902mio.トンを上回り906mio.トンだと言う。9億600万トンだと言う事になる。ここ数年、二酸化炭素の削減率が横ばい状態のドイツ。交通量の増加が多きな原因の一つだと…

ケルンに残されているビルの話

ドイチェ・ヴェレ(Deutsche Welle)とはドイツの国際公共放送局でラジオやテレビ、インターネットでサービスを提供している。とりわけラジオはドイツ語・英語、さらに29ヶ国語で放送されている。 ドイチェ・ヴェレのビル/Wikimediaより引用 そのドイチェ…