ドイツで野生のフラミンゴを見る。
ドイツの山の中には有難い事にクマは生息していません。なので一人、二人で数日かけてハイキングをする人も夏場は多く見受けられます。
近年はドイツ国内では絶滅したオオカミは東欧より入ってきており、ドイツの森の中に生息してますが、人から姿を隠して生息しているので捜してもほどんど発見できません。
家畜などが襲われる事故は何度か起きていますが、人間と遭遇したオオカミが人を襲うと言う事故が現在まで確認されていません。クマとイヌ科のオオカミの違いかもしれません。
ドイツには自分のまだ見たこと無い野生動物がまだまだいます。大型の哺乳類ではオオカミや1m位になるオオヤマネコが生息しています。また外来性の種としてはアライグマなどもいます。
なお都市にも身近な野生動物が多く、ベルリンに住んでいた時はウサギは多く、ハリネズミ、キツネ、イノシシなどには年に何回かは目撃します。
またドイツの北の海にはアザラシが生息しており、真冬の2月にアザラシを見に行った事もあります。(人よりアザラシの方が多い自然保護区の島)
そして今回、やっと行きたかったフラミンゴを見に行く事ができました。
ドイツで唯一野生のフラミンゴを観察できる場所がオランダとの国境近くの自然保護区内の湿原にあります。以前一度南アフリカでフラミンゴのコロニーを目にした事があります、ここドイツで野生のフラミンゴにお目にかかるとは全く思っていませんでした。
(google mapより)
そんなこんなで自然保護区に近い町に宿をとり、そこから自転車で10キロほど離れたフラミンゴの沼に行ってきました。
そしてフラミンゴを見る事ができました。が、野鳥観察用の小屋からフラミンゴのいる対岸までは20mほど離れており、「遠くにフラミンゴが・・・」という感じでした。ロックバンドやアイドルのコンサートを会場の一番後ろで見る感じに近いもの感じました。
繁みに隠れていたシカさんの方が至近距離でした。
さてこのフラミンゴの由来なのですが、一昔前に動物園またはフラミンゴを飼っていた貴族の庭から逃げ出したと言われています。なのでアフリカから渡って来るわけでないとの事。なお冬場は南下しフランス辺りで越冬するとの事。なので渡りはするようです。
余談ですがドイツに生息するコウノトリはアフリカとドイツを渡っています。コウノトリの良い写真が取れた、この鳥についても書いてみたいと思います。