ドイツ・環境・自然

環境の国って言われるドイツだけど、色々とジレンマがあるみたい。環境・自然を中心に日常の事書いています。

今更ながらクリスマスのご飯の写真

今年のクリスマスは「誰が誰をいつ訪れるのか?」というオーガナイズの才能が必要なクリスマスでした。

「クリスマスは家族と一緒」が主流のドイツです。そして「家族」は広い意味での家族で、自分の両親や祖父母、兄弟やその家族、従妹などの親戚や更に彼氏・彼女のご両親なども含めます。クリスマスの3日間(24日のクリスマスイブ、25日・26日のクリスマスの祝日)は誰が誰をいつ訪問し、ディナーを共にするのかと言う明確なプランに基づき人が移動するのです。

今年は更にコロナの影響で感染リスクを減らす為、クリスマスディナーの人数も最大10名と決められており、例年以上に緻密な計画を必要とした家族は多かったようです。

 

そんな中、ベルリンを離れて以来、大家族でクリスマスを祝う機会のない自分は今回もひっそりとクリスマスを祝いました。

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プレゼント交換もクリスマスツリーも準備しませんでしたが、それでも来てくれるお客さんがいるのでちょこっとだけクリスマスらしく飾ってみました。

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くるみ割り人形、クリスマスピラミッド、トナカイなど。なおこのトナカイは電気糸ノコギリで自分で切り取った自作です。

 

 

25のメニューは下記の通りです。

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--:トルテリーニとルッコラのサラダ(バルサミコ酢はイタリア人友人のお土産)

--:ハッシュドポテト(冷凍食品)

--:川カマスとサーモンのオーブン焼き(数少ないドイツで買える新鮮魚)

--:ディル(ハーブ)のクリームソース(収穫したハーブを冷凍保存したものを使用)

--:ブッロッコリー(一品足りない時は飾りになるので)

--:サワーチェリーのムース(今年採れたサワーチェリー。すっぱくて生食できないサクランボだったのでジャムにしたけど固まらなかったもの。冷凍保存しておいたのでリサイクル。)

 

26のメニューは下記の通りです。

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--:インゲン豆

--:クヌーデル(イモ団子の事、今回はインスタントを使用)

--:ガチョウ(グース)のオーブン焼き(中に詰めものをして3時間ロースト)

--:上の詰め物を使用したソース(詰め物はハーブ、玉ねぎ、リンゴなど)

--:紫キャベツ(紫キャベツにリンゴをいれて煮込んだもの、圧力鍋ですぐに出来る)

--:前日のムースの残りに洋ナシのクリーム煮を追加(洋ナシを生クリームで煮ただけけの手抜きデザート)

 

ちなみに31はお友達に縁起ものだと言うことでカマボコや数の子などを分けてもらったので年越し蕎麦にしました。ただ、エビが高くて4本買っただけなので4.50ユーロ。約570円なり。

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本当はベランダ用の太陽パネルをクリスマスプレゼントにもらったので、その話でも書こうと思ったのですが、まだ組み立てていないのでこの話組み立てが完了してからにします

芝刈り機とハリネズミ

ドイツのリサイクルシステムについて勉強中の自分です。

勿論本職もしっかり行っています。

 

まだまだコロナ禍のニュースを聞かない日は無いドイツです。日本も感染者数が上昇していると聞いています。このコロナ禍の早期鎮静を切に願ってなりません。

 

さてコロナとは関係ない日常生活について更新しておきます。

 

近年、世の中便利になったという事でドイツでは庭の芝刈りを自動で行ってくれる「ロボット芝刈り機」が目にする事があります。ルンバと同じ要領で自動で動きながら伸びた芝を刈ってくれるなかなか、カワイイやつです。コレを眺めていると、それはそれで時間の流れがゆったり、まったりと感じられるのです。

 

しかしこれ、裏の顔があるのです。

 

実は近年、この自動芝刈り機に野生のハリネズミが巻き込まれ、怪我をしたり命をおとしたりしてしまう事故が増えているのです。怪我の状態は場合によりかなり悲惨なもので手足に切断や腹部へ頭部への深い切り傷、皮膚が剥がれてしまう事・・・。

 

ドイツを含む欧州では野生のハリネズミに遭遇する事は多々あり、また市民からも愛されています。身近にいる野生動物なのです。

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先日、他のご近所さんから呼び出しがあり、庭の網(子供用のサッカーグール)にからまっていた若いハリネズミを救出。3日で元気になったので再びお庭返しておきました。

 

日本では「ウサギと亀」がかけっこ競争をするのですが、ドイツですと「ウサギとハリネズミ」がかけっこ競争をします。よって「のんびり、おっとり」の代名詞がハリネズミなのです。そしてハリネズミのもう一つの特徴は、危険が迫ると丸まって針を立てるという習慣です。そしてこれが災いし、芝刈りロボットが近づいても慌てて逃げる事

は無く、丸まってしまうのです。そして事故が起こるのです。

 

各社メーカーも出来るだけ自然に優しい芝刈りロボットの開発に努めているか、依然としてまだまだ改良すべき点が多くある。

 


ちなみにご近所さんとシャアしているお庭で活躍する芝刈り機はこれ、手押しタイプ。

 

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手押し芝刈り機

倉庫にはドイツで普通に普及している電気芝刈り機があるのですが、「出来る事ならエコで」をモットーに芝刈り機の買いました。手押しでも安物の電気芝刈り機より歯の切れは上ですし、お値段も少しばかり上です。皆さんの芝刈りの時の写真を掲載しておきます。

規制緩和 ドイツ コロナウィルス

ドイツが来週から少しづつ制限を緩和するという。中小規模の店舗の再開を始め、学校も順を追って再開していくという。(学校は5月に入ってからだそうだが・・・)

 

その理由の一つとし、基本再生産率(R0)が現在0.7だという。(ドイツのシュパーン保健相

 

基本再生産率とは何か?と言うと、一人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示した数字である。難しく言うと「一人の感染者が生み出す二次感染者の平均数」(稲葉寿2015)と定義される。

この数字が1より小さいと感染病の流行が終息していくと言う。

 

現在のドイツはこの一人の感染者が回復、もしくは死亡するまでの間にウイルスを拡散させ(好んで拡散させるわけではないが適当な言葉が見つからないので・・・)これに感染する人が平均的に0.7人だという。つまり患者一人が感染させる人の数は1名以下だという。

ちなみに新型コロナの場合はこのR01.42.5だとWHOは言う。つまり一人の感染者から病原をもらう人は約2名である。

 

R0=2だとすると、一人の患者から2名が感染し、その各2名の患者からまた2名が感染する。よって2が4になり、48になり816になり、1632になる。数式だとF(x)2xとなる(多分・・・自信はないが・・・)この場合xに時間が該当するのでxtとし考え、またこの時間数は変数で、時間も増え。(数学ほとんど忘れている事を改めて自覚)。何はともあれ感染者数は時間と共に指数関数的に増加する事になる。(式に累乗が出ない・・・2のX乗です)

 

さて現在はドイツはR00.7だと言う。するとF(x)0.7xと言う指数関数の概念に基づくと、時間が増えればF(x)、つまり新規感染者は減少していく。その結果終息へ近づく。(ここも0.7のX乗)

 

さて次に集団免疫と言う言葉について記載するが、これも今日のキーワードである。これは免疫を獲得した人が多いと感染の拡大が穏やかになるという事を言う。

 

病原体が個体に感染する。その病原体はその感染した個体の体内で増え、その増えた「仲間」が体外に排出され、別の個体に感染する。

 

感染が増えると死亡個体も増えるのが常である。その結果、集団のサイズが一時的に縮小する。しかしやがて免疫を獲得した個体が現れ、時間とともに免疫を持った個体が増えていく。その結果、病原体は宿主の体内は入っても宿主の免疫により攻撃さて排除れるか、もしくは免疫でうまく抑え込まれているので仲間を増やし拡散する事ができない。(病原体も色々な手段をつかい宿主の免疫に攻撃さてないようふんばる事もあるが)

 

重度の感染で、それこそ死んでしまった個体にとっては残念な話しなのだが動物や植物を集団で見た場合、その集団は生き残る事になる。

 

尚仮に集団が全て絶命した場合、病原体にとっても宿主を失うわけで、よって増殖する事ができない。結果この場合は共倒れとなる。(まぁ、場合によれば他の種の宿主に移る可能性もあるが・・・)

 

しかし集団免疫が獲得されると話しは変わってくる。集団免疫とともに集団免疫率と言うものがある。これは集団の中で何%の個体が免疫を獲得していれば感染が阻止されると言う考え方である。コロナの場合R0=2だとするとX=(1-1/R0)×100より50%となる。つまり50%の人が免疫を持っていれば感染が阻止される計算になる。

 

ローカルな調査では集団免疫率は50%に達しているらしい・・・。

 

そんなこともありドイツは少しづつ制限を緩和するという。

 

ただある懸念もある。外出自粛、ソーシャルディスタンスが行わっる事によって一人の患者からの二次感染数が下がったのである。、これが緩和されると一人の患者からの二次感染数が高まる可能性もある。また仮にR01.3ほどになると病院が崩壊するととも言われている。

また現時点ではドイツ国内の集団免疫率もはっきりしない。加えて地域ごとでの感染状態の違いがでており、ドイツ国内で緩和を統一して調整をするのは難しいであろう。

 

しかし同時に経済ダメージを受けている人も多く、彼らにとっては経済活動が速やかに再開される事を切に願っているはずである。

また外出自粛では子供は体力を余らせているし、とにかく友達と遊べない事をつまらないと感じている。

親は親で出勤や仕事の調整をし、また自宅では子供の勉強をみたり、エネルギーのあまった子供たちの相手し、良い事もイライラする事も多々あると聞く。

 

なのでやはり少しづつ、様子をみながら日常生活を取り戻していくのが最適である。

 

ロックダウンが始まり、もうじき一ヶ月。個人的にはこのゆるい感じが好きだ。在宅勤務の人も多く、距離を置いてのご近所さんとのおしゃべりも増えた。

 

日本は今大変な時だが、辛抱して頑張ってもらいたい。

 

そうそう指数関数的増加の動画、これお勧めである。

https://twitter.com/Nao_u_/status/1246201195313557504

 

コロナウイルスとドイツ:農家と出稼ぎ労働者

コロナウイルス感染及びそれの感染爆発を防ぐべく外出規制やそれこそ隣国との国境を実質的に封鎖したドイツ。外国人の入国は禁止。コロナ危機と言われる経済ダメージもでてきている。

そんな中、今日のニュースより。

農家では畑で作業を始める時期である。自分の住む町の近郊にも畑が多い。通常この時期ポーランド、ブルガリア、ルーマニアなどの旧東欧から季節労働者がやってくるのだが、今年はコロナウイルスの関係で出稼ぎ労働者がいない状態であるという。よって農家は猫の手も借りたい状態だと聞く。

 

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さてドイツは学校や大学は休校、また多くの職種でも就労時間の削減やそれこそサービス業では店舗を開けられないでいる。自分のように能天気な人間は「時間がある人もいるので農家にお手伝いに行けば良いのに・・・」と考え無に発言してしまうのでが、そんなに簡単ではないらしい。

この時期ドイツでは300,000人もの出稼ぎ労働者がやっれくると聞く。彼らは低賃金で畑で力仕事や肉体労働などの作業を行う。ドイツ人ならその賃金ではやりたくない作業である。

 農家は低賃金労働者を雇用する事で出費を抑える事ができ、最終的にはその恩恵を受けるのは消費者である。っというのもドイツは他のEU諸国に比べ食料品が安い。

 

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人手不足の農家の大変さをわかる。しかしその一方で安い労働者を雇用しないと作業が進まないシステムに対しなんだが「モヤモヤ」している自分である。

 暖冬で農産物の成長が速いと思いきや春先の寒波で開花した花がダメになった例、夏の水不足、秋口の豪雨で収穫前に農産物がやられてしまった例。近年農家を取り巻く自然環境は波乱万丈である。また農家の収入も平均的みて少ないはないが高給でもない。大学新卒のお給料と比べると分野にもよるが大学新卒のお給料の方が高い場合も多い。そんな事もあり農家が労働環境改善を求めるデモを行い事も珍しくない。

 

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何が言いたいのかというと、早い話農業を取り巻く労働環境、自然環境は時として厳しい事も多い。よって低賃金の出稼ぎ者の雇用も理解できる。しかしそうしないとやっていけない農家を取り巻く社会環境になんだか疑問も感じる。

 ちなみにケルンでは失業者が畑仕事にでている。今の時期は白アスパラの収穫である。ドイツの職安が失業者をオーガナイズして農家をサポートしている。

 

コロナウイルスとドイツ

28日に日本出張を終えてドイツにかえってきた。日本では武漢から帰国の人を乗せたチャーター便のニュースやクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」のニュースが市民の注目であった。そしてその時のドイツでの感染者数は10人前後だったと記憶している。

それから約一か月と数週間が過ぎたドイツ。現在の感染者は16千人から2万人以上だと言われている。

学校は休校、イベントは中止、美術館や映画館、コンサートホール、スポーツジムなどは休館、飲食関連のお店も地域により営業停止か大幅に制限されての縮小営業。開いているのはスーパーや薬局、銀行、郵便局などに生活に必要なお店や店舗だけである。

消毒剤やマスクは2月のうちに店頭から消えていたが、ここ2、3週間前程から買いだめをする人が増えスーパーの棚は品薄である。トイレットペーパーも入荷時に行けば有るものの、翌日にはすでに棚は空である。店員に入荷予定を聞くと「分れば良いのだけれども・・・」「自分でもわからない」と言う返答である。(まぁパニックを抑える意味で入荷日を言わないのかもしれないが・・・)。来週こそは、うまく入荷タイミングでトイレットペーパーが買える事が願う・・・。

さてドイツ国内では外出制限がされており、一部の地域では外出禁止令も発令されている(ただし日常生活最低限の外出、例として買い物、出勤、そして個人または家族少数での散歩やジョギングなどの活動は認められている。

さてドイツの現在取っている方針だが、感染者、取り分け重症患者の増加率を抑えるべく、人と距離を置く事である。人がアクティブに行動する場合と必用最低限のみの行動であとは自宅待機などする場合では感染増加の速さと数がことなる。一目でわかるサイトがあるので興味がある人は覗いてみると良い。https://corona.katapult-magazin.de/

その為に上記にある外出制限が重要である。そして2つ目に重要なのは隣人との距離である。屋外に出た場合、それこそスーパーのレジで並ぶ時など隣人と2mの距離を置くように言われている。当初はニュースでは手洗いについて何度も言われていたが、23日前より「人との距離を明けけましょう!」と盛んに言われるようになった。これにより国内のアウトブレイクを封じ込める策である。

医療分野では重症患者が今後さらに増える可能性があるため、退職した、または休職中の医療従事者や医学部や看護学の上級学生などにも声がかかっていると聞く。彼らがデスクワークや電話対応、また急を要しない入院患者の対応を行う事で現役の医師や看護師は重病患者の対応に集中できるという。

しかし防御服、とりわけマスク等は不足であるという。それを少しでも改善するべく車業界ではベンツが10万枚、またフォルクスワーゲン(VWもおおよそ同量のマスクを政府・ドイツ赤十字を通しい医療機関に寄付した。また中小企業や個人業者も予備がある人たちはマスクを病院に寄付していると聞く。

加えてVWなのだが、この会社は120台以上の産業用3Dプリンターを所有しており、これを使用し人工呼吸器など医療機器の製造をスタートさせて予定であると発表を行い、色々と調整を始めたと聞く。

 

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と、ここまで長々と書いたのだが、さて自分はどうしているのかと言うと、毎日「ゆるゆる」の生活を送っている。仕事ではお客さんも会社も多かれ少なかれ経済ダメージを受けており、よって自分も現在は就業時間を大幅に削減。就業時間が少なければお給料も当然少なくなるのだが(自分は時給計算なので)、ここ数日、やっと春らしくなったドイツ。庭の芝生を刈ったり、鉢植えのバラを地面に植えたりと心穏やかな日々を送っている。

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今日のご飯

2件友達の家によって「収穫」してきました。お庭があるお宅はうらやましいかぎりです。

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その他はお店で売っているものです。帰りに市場に寄ってきました。市場での買いものの利点はプラスチックの袋に入っていないこと。

 

お庭が無い自分はハーブで我慢。

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と言う事で今日はハーブのペーストのパスタ。

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ほとんどゴミが出なかった日。

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ついでなのでゴミ袋。これはコンポストで生分解される。あと紙の袋も市場にはある。

自分はもっぱらパン屋さんの紙袋を主に使用。水物ときはこの袋。友達宅(庭有り)の多くは庭の片隅にコンポスト置いて、分解される生ゴミはコンポストへ・・・。

 

但し食べ残りのコンポストへの廃棄はダメ!。禁止事項ではないけど、ドブネズミがやってくるからねぇ・・・。





 

フランス・暑さで家畜のトラック輸送一時禁止。

こう、毎日暑いと大変だぁ。昨日日本よりここ、ドイツに帰ってきたがドイツの方が暑い・・・。さてウチの車にはクーラーがないので外気34度だと結構暑かったりする。

こんな暑さのなかお隣の国フランスでは食肉用を含め動物・家畜のトラックでの輸送が暑さがひと段落するまで一時禁止となった聞く。動物・家畜だって暑いのは同じである

 

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