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ドイツ・環境・自然

環境の国って言われるドイツだけど、色々とジレンマがあるみたい。環境・自然を中心に日常の事書いています。

ドイツ・環境・「エネルギー証明書」

エネルギー証明書の話

 

現在住んでいる賃貸のフラットが冬場異常に寒い。暖房はつけているのだが、断熱性が悪く、室内は通常18度くらい。なかなか20度以上に温度が上がらない。早朝は室内の窓に露がびっしり。ガラスワイパーで拭くものの、すでに露では無く、水流として窓を流れ落ちるので、窓下にバスタオルを轢いて、水流をキャッチ。

窓ガラスは2重だが、建物のつくり自体が安いらしく、故に断熱効果が悪い。なので毎年、春先から秋にかけ、引越し先を探しているのだが、住居不足と家賃の急上昇が社会問題化している現在、なかなか思った物件が見つからず、既に7年間、同じフラットで生活している。

 

そんな状態なのだが最近、払えそうな家賃の一軒家の物件があったので、見学に行って来た。家自体は二階立て、さらに地下室があり楽器の練習も出来そうな感じ。庭は家庭菜園や植物を愛でるのには十分な広さで、また大きな物置小屋もあり、なかなか興味が引かれる物件だった。

 

だがその物件のエネルギー証明書を見た瞬間、「この物件はやめるべきだ」と言う結論に達してしまった。なんとエネルギーの消費クラスがHなのである。正しくH-クラスの物件だあった。

 

 

ここドイツにはエネルギーの節約に関する法律がある。簡単に言えば「省エネ法」である。

2014年に強化され、住居の賃貸や売買時にその建築物のエネルギー効果を示さなければならない。抜き打ちで検査があり、このエネルギー証明書がない場合は、罰金になると聞く。

 

下記エネルギー証明書の概要を掲載。A+が一番エネルギー消費量が少なく、Hがエネルギー消費量が一番高い。ちなみにこのエネルギー消費は暖房に要するコストで、1㎡当たりのエネルギー量の年間値である(kWh/)。

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断熱効果が高めてある近代新築一戸建てでは大体BからCレベル、年間エネルギー量は75kWh/㎡ほど。また平均的な住居では150kWh/㎡の消費量になる。加えてパッシブハウスと言う(超)省エネ住居では年間エネルギー量は15kWh/㎡以下だと聞く。

 

 

エネルギー消費量の違いはずばり家計に響く。下記の表をみてもらえば分かるが、平均的な住居のエネルギークラスはEである。現在住んでいるフラットを例にすると、広さが約80m224.2坪)である。計算上の年間のエネルギー消費量は960ユーロ(約11万円)になる。これがエネルギークラスHになると少なくとも1600ユーロ(約16万5千円)。差額約5万5千円。毎月約4600円出費が多くなる。

 

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ちなみに自分が先週見学に行った物件はエネルギークラスH、総面積は130m2の一軒家。ざっと計算してみると暖房費だけで年間2600ユーロ(約30万円)も掛かる事になる。

 

通常物件の広告には基本の家賃と、水道代や光熱費、諸雑費を含んだ総額家賃が掲載される。暖房代は込みの場合も、また別途の場合もある。今回の物件は別途であった。住居が広くなれば、家賃も高くなる。それに加えて断熱性が悪く、暖房費が必要以上に高くなる。高くならないのは自分の月給だけである。そんな事を思い、今回はこの物件を諦めた。