ドイツ・環境・自然

環境の国って言われるドイツだけど、色々とジレンマがあるみたい。環境・自然を中心に日常の事書いています。

ドイツ・再生可能エネルギーの割合・2018年

フラウンホーファー研究所によると再生可能エネルギーによる発電がはじめて40%を超えたという。

同研究所によると太陽光による発電が16%伸び、また風力も5.4%増えたという。

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確か2017年の発電量のデーターでは石炭・褐炭火力発電は約40%で約38%の再生可能エネルギーの発電量上まっていたと記憶する。しかし今回初めて再生可能エネルギーが石炭・褐炭火力発電を超えた。なお石炭・褐炭による火力発電は約38%である。

 

ちなみにドイツでは昨年末に最後の石炭の炭鉱が閉山した。

 

同国の産業革命また戦後の経済復興を支えてきたのはこのルール地方に豊富にあった石炭資源である。学校の授業で「石炭・ルール工業地帯」と学んだ事は過去の思い出でになるひと時は50万人もの作業員が働いていたと聞くが時とともにその数は減少していった。最後に残ったのは1500名ほどだという。

 

残るは質の悪い褐炭の露天掘りである。しかし採掘の費用は安く、また作業員の失業問題、加えて2022年には原発を閉鎖する事を踏まえ再生可能エネルギーによる安定したエネルギー供給への懸念もあり、なかなか褐炭の露天掘りの閉鎖にふみきれない状態でいる。

 

温室効果ガスの排出量を削減するには世界規模で石炭使用を減少させて必要があると聞く。

 

近年自動車産業で他の国々に抜かれつつあるドイツ。ここはエネルギー移行の先駆者として、あたらしいエネルギー産業・エネルギー技術に力を注ぐべきではないかと自分は思う。

 

hhttps://www.ise.fraunhofer.de/de/presse-und-medien/news/2018/nettostromerzeugung-2018.html