ドイツ・環境・自然

環境の国って言われるドイツだけど、色々とジレンマがあるみたい。環境・自然を中心に日常の事書いています。

規制緩和 ドイツ コロナウィルス

ドイツが来週から少しづつ制限を緩和するという。中小規模の店舗の再開を始め、学校も順を追って再開していくという。(学校は5月に入ってからだそうだが・・・)

 

その理由の一つとし、基本再生産率(R0)が現在0.7だという。(ドイツのシュパーン保健相

 

基本再生産率とは何か?と言うと、一人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示した数字である。難しく言うと「一人の感染者が生み出す二次感染者の平均数」(稲葉寿2015)と定義される。

この数字が1より小さいと感染病の流行が終息していくと言う。

 

現在のドイツはこの一人の感染者が回復、もしくは死亡するまでの間にウイルスを拡散させ(好んで拡散させるわけではないが適当な言葉が見つからないので・・・)これに感染する人が平均的に0.7人だという。つまり患者一人が感染させる人の数は1名以下だという。

ちなみに新型コロナの場合はこのR01.42.5だとWHOは言う。つまり一人の感染者から病原をもらう人は約2名である。

 

R0=2だとすると、一人の患者から2名が感染し、その各2名の患者からまた2名が感染する。よって2が4になり、48になり816になり、1632になる。数式だとF(x)2xとなる(多分・・・自信はないが・・・)この場合xに時間が該当するのでxtとし考え、またこの時間数は変数で、時間も増え。(数学ほとんど忘れている事を改めて自覚)。何はともあれ感染者数は時間と共に指数関数的に増加する事になる。(式に累乗が出ない・・・2のX乗です)

 

さて現在はドイツはR00.7だと言う。するとF(x)0.7xと言う指数関数の概念に基づくと、時間が増えればF(x)、つまり新規感染者は減少していく。その結果終息へ近づく。(ここも0.7のX乗)

 

さて次に集団免疫と言う言葉について記載するが、これも今日のキーワードである。これは免疫を獲得した人が多いと感染の拡大が穏やかになるという事を言う。

 

病原体が個体に感染する。その病原体はその感染した個体の体内で増え、その増えた「仲間」が体外に排出され、別の個体に感染する。

 

感染が増えると死亡個体も増えるのが常である。その結果、集団のサイズが一時的に縮小する。しかしやがて免疫を獲得した個体が現れ、時間とともに免疫を持った個体が増えていく。その結果、病原体は宿主の体内は入っても宿主の免疫により攻撃さて排除れるか、もしくは免疫でうまく抑え込まれているので仲間を増やし拡散する事ができない。(病原体も色々な手段をつかい宿主の免疫に攻撃さてないようふんばる事もあるが)

 

重度の感染で、それこそ死んでしまった個体にとっては残念な話しなのだが動物や植物を集団で見た場合、その集団は生き残る事になる。

 

尚仮に集団が全て絶命した場合、病原体にとっても宿主を失うわけで、よって増殖する事ができない。結果この場合は共倒れとなる。(まぁ、場合によれば他の種の宿主に移る可能性もあるが・・・)

 

しかし集団免疫が獲得されると話しは変わってくる。集団免疫とともに集団免疫率と言うものがある。これは集団の中で何%の個体が免疫を獲得していれば感染が阻止されると言う考え方である。コロナの場合R0=2だとするとX=(1-1/R0)×100より50%となる。つまり50%の人が免疫を持っていれば感染が阻止される計算になる。

 

ローカルな調査では集団免疫率は50%に達しているらしい・・・。

 

そんなこともありドイツは少しづつ制限を緩和するという。

 

ただある懸念もある。外出自粛、ソーシャルディスタンスが行わっる事によって一人の患者からの二次感染数が下がったのである。、これが緩和されると一人の患者からの二次感染数が高まる可能性もある。また仮にR01.3ほどになると病院が崩壊するととも言われている。

また現時点ではドイツ国内の集団免疫率もはっきりしない。加えて地域ごとでの感染状態の違いがでており、ドイツ国内で緩和を統一して調整をするのは難しいであろう。

 

しかし同時に経済ダメージを受けている人も多く、彼らにとっては経済活動が速やかに再開される事を切に願っているはずである。

また外出自粛では子供は体力を余らせているし、とにかく友達と遊べない事をつまらないと感じている。

親は親で出勤や仕事の調整をし、また自宅では子供の勉強をみたり、エネルギーのあまった子供たちの相手し、良い事もイライラする事も多々あると聞く。

 

なのでやはり少しづつ、様子をみながら日常生活を取り戻していくのが最適である。

 

ロックダウンが始まり、もうじき一ヶ月。個人的にはこのゆるい感じが好きだ。在宅勤務の人も多く、距離を置いてのご近所さんとのおしゃべりも増えた。

 

日本は今大変な時だが、辛抱して頑張ってもらいたい。

 

そうそう指数関数的増加の動画、これお勧めである。

https://twitter.com/Nao_u_/status/1246201195313557504