ドイツ・環境・自然

環境の国って言われるドイツだけど、色々とジレンマがあるみたい。環境・自然を中心に日常の事書いています。

コロナウイルスとドイツ

28日に日本出張を終えてドイツにかえってきた。日本では武漢から帰国の人を乗せたチャーター便のニュースやクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」のニュースが市民の注目であった。そしてその時のドイツでの感染者数は10人前後だったと記憶している。

それから約一か月と数週間が過ぎたドイツ。現在の感染者は16千人から2万人以上だと言われている。

学校は休校、イベントは中止、美術館や映画館、コンサートホール、スポーツジムなどは休館、飲食関連のお店も地域により営業停止か大幅に制限されての縮小営業。開いているのはスーパーや薬局、銀行、郵便局などに生活に必要なお店や店舗だけである。

消毒剤やマスクは2月のうちに店頭から消えていたが、ここ2、3週間前程から買いだめをする人が増えスーパーの棚は品薄である。トイレットペーパーも入荷時に行けば有るものの、翌日にはすでに棚は空である。店員に入荷予定を聞くと「分れば良いのだけれども・・・」「自分でもわからない」と言う返答である。(まぁパニックを抑える意味で入荷日を言わないのかもしれないが・・・)。来週こそは、うまく入荷タイミングでトイレットペーパーが買える事が願う・・・。

さてドイツ国内では外出制限がされており、一部の地域では外出禁止令も発令されている(ただし日常生活最低限の外出、例として買い物、出勤、そして個人または家族少数での散歩やジョギングなどの活動は認められている。

さてドイツの現在取っている方針だが、感染者、取り分け重症患者の増加率を抑えるべく、人と距離を置く事である。人がアクティブに行動する場合と必用最低限のみの行動であとは自宅待機などする場合では感染増加の速さと数がことなる。一目でわかるサイトがあるので興味がある人は覗いてみると良い。https://corona.katapult-magazin.de/

その為に上記にある外出制限が重要である。そして2つ目に重要なのは隣人との距離である。屋外に出た場合、それこそスーパーのレジで並ぶ時など隣人と2mの距離を置くように言われている。当初はニュースでは手洗いについて何度も言われていたが、23日前より「人との距離を明けけましょう!」と盛んに言われるようになった。これにより国内のアウトブレイクを封じ込める策である。

医療分野では重症患者が今後さらに増える可能性があるため、退職した、または休職中の医療従事者や医学部や看護学の上級学生などにも声がかかっていると聞く。彼らがデスクワークや電話対応、また急を要しない入院患者の対応を行う事で現役の医師や看護師は重病患者の対応に集中できるという。

しかし防御服、とりわけマスク等は不足であるという。それを少しでも改善するべく車業界ではベンツが10万枚、またフォルクスワーゲン(VWもおおよそ同量のマスクを政府・ドイツ赤十字を通しい医療機関に寄付した。また中小企業や個人業者も予備がある人たちはマスクを病院に寄付していると聞く。

加えてVWなのだが、この会社は120台以上の産業用3Dプリンターを所有しており、これを使用し人工呼吸器など医療機器の製造をスタートさせて予定であると発表を行い、色々と調整を始めたと聞く。

 

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と、ここまで長々と書いたのだが、さて自分はどうしているのかと言うと、毎日「ゆるゆる」の生活を送っている。仕事ではお客さんも会社も多かれ少なかれ経済ダメージを受けており、よって自分も現在は就業時間を大幅に削減。就業時間が少なければお給料も当然少なくなるのだが(自分は時給計算なので)、ここ数日、やっと春らしくなったドイツ。庭の芝生を刈ったり、鉢植えのバラを地面に植えたりと心穏やかな日々を送っている。

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