ドイツ・環境・自然

環境の国って言われるドイツだけど、色々とジレンマがあるみたい。環境・自然を中心に日常の事書いています。

ドイツ・緑の党にがんばってもらいたい

国連気候変動会議の開催中なので、何かと政治と環境とが一緒になり報道されてる。

 

今年のドイツの総選挙が行なわれたのは9月末である。メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU)が33%の投票率で党を維持。二大政党の一つドイツ社会民主党(SPD)は20.7%の投票率で第二党となった。しかしこの二大政党は前回の選挙より大幅に議席を減らすこととなった。移民排斥を唱える極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)は13%の投票率で第3党に躍り出た。引き続き自由民主党(FDP)は10.6 %、左翼党(Linke)、9%、緑の党(Grüne8.9% という結果になった。


これまで大連立を組んできた二大政党(CDU)と(SPD)は大幅に議席を減す結果となった為、今現在どの政党がどの政党と連立を組むのか政党同士の話し合いが続けられている。

連立の可能性が高いのはキリスト教民主・社会同盟(CDU)、自由民主党(FDP)、緑の党(Grüne)の三党による連立で、三党のシンボルカラー(黒、黄、緑)がジャマイカの国旗の三色と同じため「ジャマイカ連立」と呼ばれる。

ちなみにドイツ議会では一党で過半数の票を集められなかった場合、議席の過半数となるように他の政党と連立を組む必要があるという。


さてこの連立に関してなのだが、なかなか難しいようである。連立を組むためには緑の党の協力が必要である。しかし緑の党は環境主義であるが自由民主党やキリスト教民主・社会同盟は考え方が違う。


緑の党は選挙前は石炭火力発電所の閉鎖と内燃機関自動車、(ガソリン車、ディーゼル車)の販売禁止による「2030年までに脱炭素」を公約として掲げていた。


自由民主党の政策は経済自由主義の目指しており、急速な脱炭素化による経済的ダメージの大きさを主張。CO2の削減に関しては非現実的なCO2削減目標の廃止を主張している。


またCDU/CSUだが電気自動車の拡大や更なる開発、また脱石炭・脱化石燃料の必要性・重要性は主張しているだが、性急な販売禁止には反対であり、2030年というレッドラインをおかない、長期目標として脱石炭・脱炭素化を掲げている。


個人的には緑の党にがんばってもらいたいっと思っていたところ、昨日のニュースで緑の党が連立を組むために妥協的な姿勢を示してきたという。なんでも2020年のCO240%削減目標の達成が大事であり、 2030年までに脱石炭なのか2032年までに脱石炭なのかは重要ではないという。


「期限を無くす訳なんですか??」

 

国連気候変動会議自体2005年からつづいていの未だに温暖化問題が解決してないという事実があるにも係わらず、目標年を定めないと、何時までの先送りになってしまう危険がある。福島の原発やVWのディーゼル詐欺など社会を大きく揺るがし事件・事故が起こらない限り環境問題解決はなかなか進まないのではないかと心配する。