ドイツ・環境・自然

環境の国って言われるドイツだけど、色々とジレンマがあるみたい。環境・自然を中心に日常の事書いています。

脱石炭と石炭委員会

ディーゼル車乗り入れ禁止がハンブルクで試行され、シュトゥットガルト、アーヘン、フランクフルト、ベルリン、マインツと次々にディーゼル車の乗り入れ禁止が広がっている。事の発端はディーゼル車からの排出ガスに含まれる窒素化合物の濃度が基準値を長年…

子供の中皮腫の話

イギリスの9月のニュースで14歳の少女が中皮腫を病んでいるという記事を読んだ。 通常、中皮腫の主な発生場所は胸膜で、その原因の一つにアスベスト繊維がある。これが肺組織に刺さる事が疾病の原因だと言われている。なお発病するまでに長い歳月がかかり、…

ベルギー・アスベストの話 その2

アスベストがベルギーで禁止になったのは1998年で、イギリスと同年である。 さて私が頻繁に訪問するインターネットのホームページではアスベスト関連の各国ニュースが英語で簡潔に紹介されている。このサイトで世界中のアスベスト関連の動きを垣間見る事…

脱石炭への光、ハムバッハの森の伐採の差し止め

ここしばらくメディアを騒がしているハムバッハの森 (Hambacher Forst)。 本日ノルトラインヴェストファーレン州(NRW州)の高等行政裁判所はRWE社に対し、森の伐採の差し止めを言い渡した。この背景にはドイツの環境団体BUND(ド…

ベルギー・アスベストの話

お仕事関連でアスベストのお話。 アスベストがベルギーで禁止になったのは1998年で、イギリスの規制と同年だったと記憶している。 ベルギーでの禁止が遅かったのはやはり当時の大企業といえるエタニット社がベルギーにもあり、また経営者の1名がベルギー…

ドイツ・ネオニコチノイドの禁止 その2

欧州委員会の決定に基づきドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)は今年8月にネオニコチノイド系の化学物質、クロチアニジン、イミダクロプリド及びチアメトキサムからなる農薬の使用許可の取消を決定した。 穀類、とうもろこし、菜種ではこのネオニコチノ…

ドイツ・ネオニコチノイドと禁止と森林の伐採

2018年9月18日 ベルリンで石炭発電委員会 Kohlekommissionでハムバッハの森の伐採が決定された。 また今日より(確か・・・)蜜ハチの大量死の原因の一つであるネオニコチノイド(農薬)のジャガイモと砂糖大根への使用が禁止となった。 上記のテーマ…

ドイツ・褐炭火力発電と森林保護

ここしばらく秋空のなかワイン祭りや収穫祭、またミュンヘンでは今週末からオクトーバーフェルトも開催されなにかとに賑やかな催しが多い。ただし「にぎやか」なのはお祭りだけではない。ここしばらくドイツ国内でいくつものデモが行なわれている。 とりわけ…

ドイツ・ゴミの話2016年

ドイツの先週のニュースより。なお元はドイツ環境省の発表に基づいてるということ。ゴミの話。なんでもドイツは国民1人あたり年間220キロもの包装資材ゴミを廃棄しているという。 包装資材とは例えば紙ダンボールやテトラパック、飲み物などのペットボト…

アメリカ・同時多発テロ後の癌が増加

アメリカ同時多発テロ事件は今から17年前。この無差別テロ事件の犠牲者数は3千名以上になる。それから17年経ち、先日ほぼ1万人のNY市民が癌だと言うニュースを読んだ。その原因は2001年の同時多発テロと関係すると見られている。 新聞等によると当…

猛暑と農作物

このところ本職やアルバイトが忙しく、趣味のブロクまで手がまわらない。 就業後にブロクのための時間を取れば良いのだが、毎日快晴なのでついつい夕方にロードバイクにまたがって2時間ほどサイクリングをしてくる。そうすると1日終わりである。雨が降ると…

地下鉄のストとアスベスト(その2)

地下鉄のストライキの話 (その2) 前回につづきブエノスアイレス地下鉄とマドリード地下鉄の話。 マドリード地下鉄は問題渦中の真っ只中いる。 その一つは同地下鉄公社がアルゼンチンの首都を走るブエノスアイレス地下鉄に石綿含有の中古車両を譲渡した事…

地下鉄のストとアスベスト

地下鉄のストライキの話 (その1) 海外生活が長いと「ストで電車が動かない」という事にも臨機応変に対応する事できるようになった。もちろん、不都合は感じるし、出勤日にあたると「どうやって本社まで行くか」と毎回、頭を悩ませる。 東京を含め多くの大…

ドイツ・水汚染問題

車からの排気ガスによる窒素化合物が問題となり大気汚染の改善が課題となっているドイツ。今度は水質問題も公になってきた。 昨日ベルギーに在る欧州連合機関にあたる欧州司法裁判所がドイツ国内の地下水をはじめとする「水」に規定値より多くの硝酸・亜硝酸…

アスベスト事情・オランダ

仕事絡みでアスベストの話 子供用キラキラ・メイクにアスベスト/石綿の混入が発覚したオランダ。 この商品と同じものを発売しているお店はドイツにもある。しかしオランダのようにメディアで大きく取り上げれらる事はなかった。欧州緊急警報システムRAPEXで…

オランダでもキラキラ・コスメからアスベストが検出

インフルで1週間寝込みました。 その間に欧州委員会がドイツ医薬・農薬大手バイエルによる米モンサントの買収を承認するっと言う話がまいこんできた。また欧州食品安全機関(EFSA)が農薬ネオニコチノイドが、蜂に対してのリスクを再認したと言う話も最近の…

危険有害物質と労働安全衛生の話

ドイツで大気汚染と有害物質の話しを聞かない日は無い、今日この頃。環境汚染は文明がもたらした負荷であり、市民が環境汚染により健康を害する事は十分ありえるだろう。しかし一般市民よりも健康被害を受ける可能性が大きいのは、そのようなリスクの高い職…

ディーゼル車・市内乗り入れ禁止の危機

1月末、知人がディーゼル車を車検に出した。色々と直す所があり、車検費込みでおおよそ20万ほどかかったいう。自宅から仕事先のケルンへは週2回車で通うという。 さて今日2月27日、ドイツ連邦行政裁判所は大都市へのディーセル車の乗り入れ規制は違法…

ディーゼル車の大都市乗り入れ禁止措置は合法??

ドイツ連邦行政裁判所で「ディーゼル車の大都市乗り入れ禁止措置は合法」という判決をだしたらしい。早速チェックしなければ。ホントかしら?

海面上昇とドイツの市内交通無料化の話

昨日(2月13日)のドイツのニュースで海面の上昇が年々加速している聞いた。それと同時にドイツの大都市の市内交通無料化の話も舞い込んできた。温室ガスと温暖化の問題と市内交通の車の削減。何だがグルーバルな問題に小さな事で対応しようとしているよ…

ドイツ環境省制作ジャーナル誌「Mehrwert」の紹介・その1

現在アスベスト関連での情報発信が主流になり(なんせ、お給料を頂いている仕事絡みなので・・・)生物関連の情報発信は遅れています。済みません。 実はドイツ環境省が制作したジャーナル誌「Mehrwert」の編集部に連絡し、当方のブログで紹介する許…

キラキラ・コスメにアスベストが混入!?

またまたアスベストの話です。(FBとダブってます) キラキラグッズのかわいいクレアーズ。お財布に優しいお値段なので中学生のお小遣いでも色々なコスメグッズが買えてしまう。 ところがそのキラキラコスメの中に発がん性のあるアスベストが見つかったと…

石綿問題総合対策研究会(東京工業大学)

明けましておめでとうございます。 今年もほぞぼぞと書かせて頂きます。 ただし更新が滞っている為、今日は本職絡みです。 今年も石綿問題総合対策研究会(石問研)が開催されます。 (2018年1月27日(土)、28日(日) 東京工業大学の大岡山キャンパス) こ…

グリホサートの使用再更新

昨日の夜のニュース。 欧州委員会がグリホサートの今後5年間の使用の再更新を認めてという。農林大臣のクリスチャン・シュミット氏もグリホサートの使用に賛成したという。多くの農家にとっては大変助かる結果になった。 発がん性の問題に関しては、後は消…

ノヴァ石器時代

「再生エネルギー」と「new石器時代」という見出しをみた。なんの事か興味があり検索をしてみた。ちなみに見出しを直約すると「新石器時代」となるが歴史の教科書にでてくる時代と混乱無くため、ノヴァ石器時代と勝手に意訳した。 まずは進化の話から。 人類…

ドイツ・昆虫減少に政府機関動きだす!?

5日ほど前のニュース番組に元環境大臣クラウス・トッパー氏が出演していた。 彼のインタビューのなかで久々に「Silent Spring」という言葉を聞いた。 「Silent Spring」と言うのは1962年に出版されたレイチェル・カーソンの著書である。日本語では 『沈黙の…

ドイツ・緑の党にがんばってもらいたい

国連気候変動会議の開催中なので、何かと政治と環境とが一緒になり報道されてる。 今年のドイツの総選挙が行なわれたのは9月末である。メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU)が33%の投票率で第一党を維持。二大政党の一つドイツ社会民主党(S…

カーボンナノチューブの毒性において

国連気候変動枠組条約第23回締約国会議での日本パビリオンや他国の講演内容が各関連団体のHPで発表されたのが10月。大変興味深い講演がある為聴講に行こう思い開催地のボン市に問い合わせたところ、一般市民の聴講申し込みは9月中に締め切れてたとの事…

第23回気候会議と市民デモ

明日11月7日より第23回気候変動枠組条約締約国会議(COP23)が開幕するドイツの旧首都ボン。参加国約200、世界中から2万5千人の参加者が見込まれている。 それに合わせ、ボン市内で昨日大きなデモが平和的な雰囲気の中で行われた。主催はBUND、NAB…

ドイツ:昆虫の減少について思う事

ここ40年の間に昆虫を含む無脊椎動物の数が45%削減したいう論文を何処かで読んだ。 普段は車を運転しないので気には止めなかったが、指摘されればまったくその通りで、以前の様にフロントガラスが虫でいっぱいになる事がない。 3年前の夏、2度も蜂に…